Gemini 2.5 Flash APIキーの取得方法

このガイドでは、GoogleのGemini 2.5 Flash APIキーを取得し、ウェブアプリの入力欄に設定する手順を初心者向けに簡単に説明します。ウェブアプリでは、APIキーを入力欄に入力して「保存」をクリックするだけで使用できます。また、無料プランの制限と自動課金に関する情報も補足します。

前提条件

Googleアカウント：APIキーを取得するにはGoogleアカウントが必要です。持っていない場合は、Googleアカウント作成ページから作成してください。
ウェブブラウザ：Chrome、Safariなどを使用します。
特別な知識は不要です！

ステップ1：Google AI Studioにアクセスする

ウェブブラウザで以下のURLを開きます：
Google AI Studio
Googleアカウントでログインします。
- メールアドレス（または電話番号）とパスワードを入力。
- 初めてログインする場合、利用規約に同意する画面が表示されることがあります。内容を確認し、「同意する」をクリック。

ステップ2：APIキーを作成する

Google AI Studioのメイン画面で、右上の「Get API Key」ボタンをクリックします。
- 見つからない場合、左メニューの「API keys」または「Get Started with the Gemini API」をクリック。
Google Cloudプロジェクトを選択または作成します：
- すでにプロジェクトがある場合、ドロップダウンから選択。
- ない場合、「Create a new project」をクリックし、プロジェクト名（例：「MyGeminiApp」）を入力して「Create」をクリック。
「Create API Key」ボタンをクリック。

ステップ3：APIキーをコピーする

生成されたAPIキー（例：AIxxxxxxxxxxxxxx）が画面に表示されます。
「Copy」ボタンをクリックしてAPIキーをコピーします。
- または、キーを選択して⌘ + C（Mac）/Ctrl + C（Windows）でコピー。
注意：APIキーは大切な情報です。安全な場所（メモ帳など）に保存し、他人と共有しないでください。

ステップ4：ウェブアプリにAPIキーを入力する

使用するウェブアプリを開きます。
アプリ内の設定画面で「APIキー」または「Gemini APIキー」と書かれた入力欄を探します。
コピーしたAPIキーを入力欄に貼り付けます（⌘ + VまたはCtrl + V）。
「保存」ボタンをクリックします。
これでアプリがGemini 2.5 Flash APIを使えるようになります！

無料プランの制限と自動課金について

無料プランの制限

Google AI Studioの無料プランでは、Gemini 2.5 Flash APIを一定の制限内で無料で使用できます。具体的には、1日あたり1500リクエストまたは1分あたり100万トークン（処理データ量の単位）の制限があります。
これらの制限は、個人での試用や小規模なテストに十分ですが、高トラフィックのアプリでは制限を超える可能性があります。
無料プランでは、入力データがGoogleのモデルトレーニングに使用される場合があります。個人情報や機密情報を入力しないよう注意してください。

自動課金について

無料プランでは、制限を超えても自動的に課金されることはありません。ただし、制限を超えると「クォータ制限（rate limit）」エラーが発生し、APIが一時的に利用できなくなります。この場合、翌日まで待つか、Google Cloud Consoleで有料プランにアップグレードする必要があります。
有料プランを利用するには、Google Cloud ConsoleでプロジェクトにCloud Billingを有効化します（「Set up Billing」または「Upgrade」をクリック）。有料プランでは、制限が大幅に緩和され、データがGoogleのトレーニングに使用されません。
自動課金が発生するのは、Cloud Billingを有効にしたプロジェクトでAPIを使用した場合のみです。事前にクレジットカードなどの支払い情報を設定する必要がありますが、無料プランでは支払い情報の登録は不要です。

確認方法

無料プランの制限や現在の利用状況は、Google AI Studioの「Settings > Plan information」やGoogle Cloud Consoleで確認できます。
無料プランであることを確認するには、Google AI Studioの「API keys」ページでプロジェクトが「Free」プランと表示されているかチェックしてください。

注意点

エラーが出た場合：APIキーが正しく入力されていない、または制限を超えた場合にエラーが出ることがあります。キーを再確認し、スペースや余分な文字が入っていないかチェックしてください。
サポート：問題が解決しない場合、Google AI StudioのヘルプページやGoogle AI Developers Forumを参照してください。
データ管理：無料プランでは入力データがトレーニングに使用される可能性があるため、機密情報の入力は避けましょう。有料プランにアップグレードすると、この設定を変更できます。

📘 Anago-rhythm システム設計書（v.1.0）

1. 概要

「Anago-rhythm」は、Google Gemini API（モデル：Gemini 2.5 Flash）を活用して、PDF形式の日本語建築見積書を解析・構造化・金額検算するAIベースのWebアプリケーションです。
完全なクライアント処理により、ユーザーの見積書をサーバーへ送信することなく、安心して利用できます。

2. 主な機能

PDF見積書をドラッグ＆ドロップでアップロード
PDF.js によるテキスト抽出（ブラウザ内処理）
Gemini 2.5 Flash API に構造解析リクエスト送信
階層構造の可視化（React + Tailwind CSS）
金額誤差や集計ミスの検出とハイライト表示
Gemini APIキーの保存（初回のみ、localStorage利用）
Firestore による利用回数カウント・Proユーザー判定

3. 技術スタック

種別	使用技術
フロントエンド	React + TypeScript + Vite
UI設計	Tailwind CSS
AI解析	Google Gemini 2.5 Flash
処理構成	クライアントオンリー構成（サーバーレス）
デプロイ先	Vercel（一般公開URL）
PDF処理	PDF.js
ストレージ	localStorage（APIキーのみ）

4. Gemini API利用（2025年7月時点）

ライブラリ：@google/generative-ai v1.9.0
モデル名：gemini-pro

💰 料金目安

項目	単価	備考
入力（prompt）	$0.000125 / 1,000 tokens	約1ページ=2,000 tokens
出力（response）	$0.000375 / 1,000 tokens	約1回答=2,000〜4,000 tokens

🔍 試算例

1見積書（20ページ程度）：合計 40,000〜60,000 tokens → 約 $0.02〜$0.06/件

5. セキュリティとプライバシー

APIキーはローカルにのみ保存（localStorage）
PDFファイルは外部送信されず、完全なブラウザ内処理
Firestoreには、メールアドレスと利用回数のみ記録
Gemini APIは Google のエンタープライズ仕様により、送信データを学習対象としない

※ Vercel自体にはパスワード保護機能はありません。別途ベーシック認証の実装が必要です（現状未対応）。

6. 処理フロー図（テキストベース）

PDF アップロード
   ↓
PDF.js によるテキスト抽出
   ↓
Gemini API にプロンプト送信（構造解析リクエスト）
   ↓
JSON形式で解析結果を受信
   ↓
金額階層と小計・合計構造を構築
   ↓
検算ロジックにより整合性チェック
   ↓
React UIで表示（NG箇所に赤枠・強調）

※ 折りたたみ機能は非対応（全階層展開表示）

7. OCR処理済PDFの作成

スキャンPDFはそのままではAI処理不可。事前にOCR処理が必須です。

🧭 手順（Adobe Acrobat Pro）

PDFをAcrobatで開く
右側の「スキャンとOCR」ツールを選択
「このファイルを認識」を実行（言語：日本語）
文字が選択できる状態にして保存
本アプリにアップロード

8. 法的免責・利用上の注意

本アプリは AI を用いた自動検証結果を表示するものであり、正確性や網羅性を保証しません
検証結果に基づく判断・請求・契約等は、すべて利用者の責任で行ってください
運営者は、誤解析・誤認識によって生じたいかなる損害に対しても、一切責任を負いません

9. 利用条件・課金モデル

無料プラン：初回3回まで利用可（要APIキー設定）
Proプラン：月額5,000円（Stripeよる自動管理）

10. お問い合わせ先

contact.anago.rhythm@gmail.com

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2025年8月1日金曜日